ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「水野忠徳」の意味・わかりやすい解説
水野忠徳
みずのただのり
[没]慶応4(1868).7.9. 江戸
江戸時代末期の幕臣。旗本。筑後守。痴雲と号した。嘉永5 (1852) 年浦賀奉行を経て安政5 (58) 年7月外国奉行。越前藩主松平慶永に開国和親を説き,遣米使節の一人に選ばれたが果さず (→万延元年遣米使節 ) ,同6年8月辞任。文久1 (61) 年5月外国奉行に再任され,小笠原島領有を宣言したが,翌2年7月箱館奉行に移されて辞任。旗本グループの指導的人物で,老中小笠原長行に従い,幕府権力強化に努めた。
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