汕頭(読み)スワトウ

デジタル大辞泉 「汕頭」の意味・読み・例文・類語

スワトウ【汕頭】

中国広東省東部の商工業都市。南シナ海に臨み、韓江河口にある。華僑かきょう出身地として知られた。絹のレース特産。シャントウ。人口、行政区127万(2000)。

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精選版 日本国語大辞典 「汕頭」の意味・読み・例文・類語

スワトウ【汕頭】

  1. 中国の広東省北東部、韓江(かんこう)河口にあり、南シナ海に臨む港湾都市。一八六〇年開港。農産加工品、すず製器具、レースなどを輸出。一九世紀末から華僑の出港地として知られた。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「汕頭」の意味・わかりやすい解説

汕頭
すわとう / シャントー

中国、広東(カントン)省東部の南シナ海に臨む地級市。スワトウ広東方言。韓江(かんこう)デルタの西端に位置する。南澳(なんおう)県と、澄海(ちょうかい)、潮陽(ちょうよう)など6市轄区を管轄する(2016年時点)。人口550万4600(2015)。1858年の天津(てんしん)条約潮州(ちょうしゅう)が開港されると、その外港という名目で1860年開港場となり、以後港湾都市として発展した。また20世紀初頭までは華僑(かきょう)の出身地として知られた。シンガポールやマレーシアのペナンに定期航路が開かれている。缶詰、精糖、たばこなどの農産物加工のほか、機械類、フィルム、印画紙、電子、造船などの工業が発展している。また汕頭刺しゅうの産地として有名である。1980年に外資導入のため経済特区に指定され、電子、プラスチック、家具などの輸出品加工区が新設された。

 市街地南方の礐石(かくせき)海を隔てた礐石には汕頭海浜公園、桃花澗(とうかかん)、十四曲などの名勝がある。宗教活動が盛んで、2012年までに市政府に承認された宗教施設は446か所、信者の合計は10万人を超えたといわれる。広州(こうしゅう)―梅州(ばいしゅう)―汕頭を結ぶ広梅汕(こうばいさん)線が通じている。また国内各地のほか香港(ホンコン)への空路も開けている。

[青木千枝子・河野通博・編集部 2017年1月19日]

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百科事典マイペディア 「汕頭」の意味・わかりやすい解説

汕頭【スワトウ】

中国,広東省東部の都市。韓江三角州の南端にある対外貿易港。万トン級の船舶の停泊が可能で,シンガポール,タイ,香港などへの航路が開設されている。1980年に経済特区に指定された。付近はサトウキビの産地で,ミカンも特産。缶詰・水産加工・化学工業などがある。また手工芸のレース,刺繍は世界的に有名。524万人(2014)。
→関連項目中華人民共和国

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旺文社世界史事典 三訂版 「汕頭」の解説

汕頭
スワトウ
Shàntóu

中国広東省北東部にある港湾都市
1858年天津 (てんしん) 条約で潮州の開港が定められると,その外港として60年に開港され,急速に発展した。

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