法理学(読み)ホウリガク(その他表記)jurisprudence

翻訳|jurisprudence

デジタル大辞泉 「法理学」の意味・読み・例文・類語

ほうり‐がく〔ハフリ‐〕【法理学】

法の一般理論・基本原理を研究する学問穂積陳重ほづみのぶしげ最初に使った語。今日では法哲学とほぼ同義に用いられる。

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精選版 日本国語大辞典 「法理学」の意味・読み・例文・類語

ほうり‐がくハフリ‥【法理学】

  1. 〘 名詞 〙 法の基礎や原理、また、法学方法論を研究する学問。法哲学。〔哲学字彙(1881)〕

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「法理学」の意味・わかりやすい解説

法理学
ほうりがく
jurisprudence

法哲学と同意義。日本では穂積陳重が初めて用いた言葉で,J.オースティンの分析法理学 (→分析法学 ) と H.メーンの流れをくむ歴史法理学 (→歴史法学派 ) の影響を背景にしていた。沿革的には,ヨーロッパ大陸型 (特にドイツ) の法哲学に対し,実定法のみを研究対象にしていた判例法系のイギリス,アメリカで用いられていたという差異があるが,現在では法理学と法哲学の問題領域およびアプローチはかなり近似しており,両者を区別して用いることはほとんどない。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「法理学」の意味・わかりやすい解説

法理学
ほうりがく

広義には法哲学と同じ。狭義には英語のjurisprudenceの訳語として、実定法の一般理論を意味する。1881年(明治14)に東京大学の穂積陳重(ほづみのぶしげ)が、自らの担当する講座名称としてつくったことばで、現在でも大学の講座名に用いられている。

長尾龍一

『青井秀夫著『法理学概説』(2007・有斐閣)』

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改訂新版 世界大百科事典 「法理学」の意味・わかりやすい解説

法理学 (ほうりがく)

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世界大百科事典(旧版)内の法理学の言及

【法哲学】より

…〈法(律)哲学〉という表現はドイツ語のRechtsphilosophieに由来する。イギリスにおいては,19世紀中葉以来,法に関する理論的な研究がjurisprudence(〈法理学〉)という名称のもとに行われてきた。J.オースティンH.J.S.メーンを祖とする法理学の伝統は,アメリカにおいても,20世紀の初頭以来,R.パウンドなどによって受け継がれてきた。…

※「法理学」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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