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実定法 じっていほう positive law

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

実定法
じっていほう
positive law

国家機関,特に立法府の制定行為,および慣習,判例などの経験的事実に基づいて成立し,その存立を経験的,歴史的に実証される法。したがって実証法ともいわれる。事物もしくは人間の本性に基づいて成立する永遠普遍の法である自然法に対置され,可変性,歴史的相対性をその特徴とする。

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デジタル大辞泉の解説

じってい‐ほう〔‐ハフ〕【実定法】

慣習や立法のような人間の行為によってつくりだされ、一定の時代と社会において実効性をもっている法。制定法慣習法判例法など。人為法。⇔自然法

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百科事典マイペディアの解説

実定法【じっていほう】

法律・慣習・判決など人間の行為によってつくり出された法。自然法が超経験的性格をもち,永久的・絶対的な正しさを主張するのに対し,実定法は社会の現実に即してその時々に制定・形成され,実効性をもつ。
→関連項目条約普通法法(法律)法解釈学法の下の平等

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世界大百科事典 第2版の解説

じっていほう【実定法 positive law】

人為によって生成存立し時間的・場所的に制約された可変的内容をもつ法をさし,人間の本性とか事物の本性などに基づいて自然的に存立し普遍妥当性と不変性をもつとされる自然法の対立概念として用いられる。実定法という語は,中世の神学者や法学者によって,自然的な法jus naturaleに対して,権威的意思に基づく法jus positivumとして使われはじめ,その後,とくにヘーゲルやJ.オースティンらによる詳細な概念規定を経て,実証的positifということを現実に存在し経験的事実によって確認できるものと規定するコント実証哲学の影響とも相まって,ほぼ現代におけるような意味で一般的に用いられるようになった。

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大辞林 第三版の解説

じっていほう【実定法】

立法機関による制定・裁判所の判例・慣習などによってつくり出され、一定の時代、一定の社会において実効性をもっている法。制定法・判例法・慣習法などをいう。人為法。人定法。実証法。 ↔ 自然法

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

実定法
じっていほう
positive law

一定の時代、一定の社会において行われている法。「行われている」とは、その法規範の内容がだいたいにおいて実現していることを意味し、法学上では「実効性をもつ」という。実定法は、それが行われていると否とにかかわらず、あらゆる時代の人々を拘束するものとされる神法や自然法と対立する。実定法は成文法不文法とに分けられるが、実効性、可変性、人為性などがその特色となっている。実定法だけを法とするのが法実証主義である。[長尾龍一]

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世界大百科事典内の実定法の言及

【生ける法】より

…全体社会の下位集団たるもろもろの社会集団(家族,村落,職場,実業界等々)の各々の内部で,それぞれの歴史と実情に即した内容を持ち,独自の非組織的制裁に支えられている。徐々に自生的に生成,発展,衰退,消滅する慣習や習俗規範のみでなく,関係当事者間の個別的な合意や普遍妥当的な実定法規なども,上記のメカニズムによって支持されて,人々の日常的な行動を規定しているときは,生ける法といえる。このように,生ける法とは,社会の一般成員の日常の行動を現実に有効に規定する〈行為規則〉となっている行動型であり,規範的要素のみでなく事実的要素もその要件である。…

【分析法学】より

…19世紀のイギリスにおいて,J.ベンサムの理論を受け継いだJ.オースティンによって提唱された法学理論。オースティンによれば,法学の対象である実定法は,それぞれの社会において,独自の体系をなして存在しているが,それぞれの特殊性にもかかわらず,とくに文化の進んだ社会相互間ではそれぞれの法体系に共通する諸原理,諸概念,諸区分が存する。分析法学(オースティン自らは一般法学general jurisprudenceと呼んでいる)は,成熟した法体系に共通する諸原理,諸概念,諸区分を客観的に分析する学問として創設されたものである。…

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