波立つ(読み)ナミダツ

デジタル大辞泉 「波立つ」の意味・読み・例文・類語

なみ‐だ・つ【波立つ】

[動タ五(四)]
波が立つ。波が起こる。また、波のように起伏する。「湖面が―・つ」
争いごとが起きて、騒がしくなる。「周囲が―・つ」
心が動揺する。「不安に胸が―・つ」
[類語](1波打つ泡立つ/(3動揺ぐらつくたゆたう乱れる動ずる浮き足立つ揺さぶる揺るがすぐらぐら悩乱惑乱

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「波立つ」の意味・読み・例文・類語

なみ‐だ・つ【波立】

  1. 〘 自動詞 タ行五(四) 〙
  2. 波が起こる。波が高くなる。〔書陵部本名義抄(1081頃)〕
    1. [初出の実例]「陸(くが)にて死ぬるも一生、海にて終るも業感。今生は夢の世なり。倒瀾(ナミダツ)中にて今命終らば」(出典:妙好人伝(1842‐52)二)
  3. 波のように起伏する。衣服皮膚などが波をうつ。しわが寄る。
    1. [初出の実例]「こころよく夢ひとつ二つ見しうちに、御舟額に浪立、眼をひらき声あらく」(出典:浮世草子・好色一代男(1682)六)
  4. 胸がどきどきする。心がさわぐ。
    1. [初出の実例]「『若しまた無礼を加へたら、モウその時は破れかぶれ』ト思へば荐りに胸が浪だつ」(出典:浮雲(1887‐89)〈二葉亭四迷〉二)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android