流光(読み)リュウコウ

デジタル大辞泉 「流光」の意味・読み・例文・類語

りゅう‐こう〔リウクワウ〕【流光】

年月がたつこと。光陰の移り行くこと。
「五年の―に転輪き趣を解し得たる婆さんは」〈漱石草枕
流れ出る光。また、光の流れること。
水の流れにうつる月光

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精選版 日本国語大辞典 「流光」の意味・読み・例文・類語

りゅう‐こう リウクヮウ【流光】

〘名〙
月日のたつこと。光陰の移りゆくこと。
※東海一漚集(1375頃)一・藤陰雑興「家有黄金積似山、流光欲繋買縄難」 〔李白古風五九首詩其一一〕
② 流れ出る光。また、光が流れること。月や夕日などの光がさすのをたとえていう。
※懐風藻(751)月夜坐河浜〈葛井広成〉「落照曹王苑、流光織女河」 〔揚雄‐羽猟賦〕
③ 水の流れにうつる月光。波間にただよう光。〔劉孝綽‐望月詩〕
④ (「春秋穀梁伝‐僖公一五年」の「故徳厚者流光、徳薄者流卑」による) 徳を後世に伝えること。〔後漢書‐左雄伝〕

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普及版 字通 「流光」の読み・字形・画数・意味

【流光】りゆうこう(りうくわう)

水光。また、すぎやすい時。唐・李白〔古風、五十九首、十一〕詩 川と光と 飄忽(へうこつ)として相ひ待たず 河東溟(とうめい)に走り 白日西

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