流通加工(読み)りゅうつうかこう

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「流通加工」の意味・わかりやすい解説

流通加工
りゅうつうかこう

製品として店頭に出す前の準備作業,仕上げ作業をいう。本来小売業卸売業の業務であるが,荷役作業の延長線として物流企業がになう場合がふえている。業務としては値札つけや箱詰・袋詰,詰直し,組立て・加工裁断切断,解凍,サイズ別仕分け,重量計算などさまざまな作業がある。大手物流企業では,これらの作業を1つの輸送付帯商品として位置づけ,有料サービスとして提供しているが,競争力の弱い中小の物流企業では荷主の利便性向上の手段として位置づけ,対価なきサービスとしているところもまだ多くみられる。 (→総合物流サービス )

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

流通用語辞典 「流通加工」の解説

流通加工

流通投階で行なわれる組立てなどの加工工程のことで、物流の合理化手段の一つ。たとえば、自転車はパーツ別にまとめて保管・荷役・輸送をし、消費者の購入時に小売店で組み立てて渡している。このような流通加工は、問屋やあるいは運送業者が代行したりする場合があり、物流コスト低減に大きく寄与している。

出典 (株)ジェリコ・コンサルティング流通用語辞典について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android