海雲寺
かいうんじ
[現在地名]芦屋町中ノ浜
中ノ浜の北西部、旧金屋町にある。江嶽山西福院と号し、天台宗。万治年中（一六五八―六一）秀賢の開基といい、本尊の毘沙門天（立像、高さ二尺）は海中より上がったとの伝承がある（続風土記附録・続風土記拾遺）。ただし寺下の井戸から上がったとも伝わり（筑前芦屋旧跡巡り）、門前の井泉は毘沙門水とよばれた（続風土記附録）。
海雲寺
かいうんじ
[現在地名]品川区南品川三丁目
品川寺の南にあり、南に海晏寺が並ぶ。龍吟山瑞林院と号し、本尊十一面観音。曹洞宗。もと瑞林庵と称する海晏寺の塔頭であったが、本山五世分外祖耕が元禄二年（一六八九）一寺となし、海雲寺と号したという（風土記稿）。境内に千躰荒神堂があり、芝二本榎（現港区）の肥前佐賀藩下屋敷にあった千躰荒神が祀られている。
海雲寺
かいうんじ
[現在地名]口和町宮内
宮内川西方にあり、補陀洛山と号し、臨済宗妙心寺派。本尊は観世音菩薩。「芸藩通志」に「故城主、宮内土佐正良が菩提所にて、享禄元年戊子開基、僧白翁を開山とす、正良が法名、海雲院と称す」とある。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
