深心(読み)ジンシン

デジタル大辞泉 「深心」の意味・読み・例文・類語

じん‐しん【深心】

仏語
ひたすら仏道を求めようとする心。深く仏に帰依きえする心。
三心の一。阿弥陀仏本願の救いを深く信じ求める心。

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精選版 日本国語大辞典 「深心」の意味・読み・例文・類語

じん‐しん【深心】

  1. 〘 名詞 〙 仏語。
  2. 菩薩のもつ三心の一つで、ひたすら真実の理法を求める心。また、深くすべての善を身につけようとする心。真心
    1. [初出の実例]「菩提心体略有三種。一者直心。念真如法大智無着。二者深心。修一切善、即四弘願。三大悲心。度衆生」(出典:華厳法界義鏡(1295)下)
    2. [その他の文献]〔法華経‐薬草喩品〕
  3. 極楽往生を得るために必要とされる三心の一つで、阿彌陀仏の本願の救いを深く信じて疑わない心。
    1. [初出の実例]「二深心、謂信知自身是具是煩悩凡夫、善根薄少流転三界上レ火宅」(出典:往生要集(984‐985)大文五)
    2. [その他の文献]〔観無量寿経〕

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普及版 字通 「深心」の読み・字形・画数・意味

【深心】しんしん

心底から。〔史記伝〕上(しやう)公孫)弘・(張)湯を貴ぶ。弘・湯深く心にを疾(にく)む。唯だ天子も亦た(よろこ)ばざるなり。之れを誅するに事を以てせんと欲す。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「深心」の意味・わかりやすい解説

深心
じんしん

浄土三部経の一つである『観無量寿経』に説かれる三心うちの一つ。深く信じる心のこと。この三心をそなえることによって往生できるとした。それに対し,親鸞は,三心は深心 (信) の一心に収まるとし,信の一念で往生できるといった。

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