改訂新版 世界大百科事典 「清里高原」の意味・わかりやすい解説
清里高原 (きよさとこうげん)
山梨県北西部,八ヶ岳南東麓の標高1000~1400mにある高原。北杜(ほくと)市北部にあり,標高1542mの小丘美し森を含めていう。1935年国鉄(現JR)小海線が開通して清里駅(標高1274m。隣の野辺山駅に次ぐ日本第2の高さ)が設けられ,第2次世界大戦後開拓団が入植して,高冷地農業が始められた。またアメリカ人ポール・ラッシュの建設した日本聖アンデレ同胞会の清泉寮と清里農村センターを中心に観光地として発達した。近年は民宿,ペンション,別荘,寮などが急増して避暑地として有名になり,冬はスケート場が開かれる。美し森からは富士山,南アルプスなどの眺望もよく,近くのオオヤマツツジは天然記念物に指定されている。
執筆者:横田 忠夫
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報