渋野丸山古墳(読み)しぶのまるやまこふん

国指定史跡ガイドの解説

しぶのまるやまこふん【渋野丸山古墳】


徳島県徳島市渋野町にある古墳。勝浦川の支流、多々羅(たたら)川左岸に位置する、5世紀前半に築造された前方後円墳。墳丘の推定全長約105m、後円部径約69m、前方部長さ約44.5m、変形盾形の周濠まで含めた総長は約118mあり、阿波地域最大の前方後円墳である。墳丘は後円部、前方部ともに3段築成で、斜面には葺石(ふきいし)をほどこし、南側くびれ部には造り出しがある。埋葬施設は不明だが、後円部からは草摺形埴輪(くさずりがたはにわ)・家形埴輪・円筒埴輪が出土している。畿内(きない)地域の大型前方後円墳と共通する特徴をもつことから、畿内地域との関係が推測されている。この渋野丸山古墳を最後に徳島県内では前方後円墳が築造されていないことから、当時の政治・社会状況を知るうえでも貴重として、2009年(平成21)に国の史跡に指定された。付近には天王ノ森古墳がある。JR高徳線ほか徳島駅から市営バス「渋野」下車、徒歩すぐ。

出典 講談社国指定史跡ガイドについて 情報

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