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準天頂衛星システム ジュンテンチョウエイセイシステム

デジタル大辞泉の解説

じゅんてんちょうえいせい‐システム〔ジユンテンチヤウヱイセイ‐〕【準天頂衛星システム】

準天頂軌道をとる複数の人工衛星を協調して動作させる運用方式。衛星コンステレーションの一種。日本の緯度であれば、通常3機の衛星を用いることで、ビル陰の影響が少ない天頂近くに順次衛星を配することができ、GPSや通信・放送に利用できる。QZSS(quasi-zenith satellite system)。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

準天頂衛星システム
じゅんてんちょうえいせいしすてむ
Quasi-Zenith Satellites System

準天頂軌道の衛星を主体とした、日本における地域的衛星測位システム(RNSS:Regional Navigation Satellite System)。略称QZSS。宇宙航空研究開発機構JAXA)が中心となって整備を行う。カーナビ携帯電話で利用されるGPS全地球測位システム)を使った衛星測位システムでは、高精度な位置特定には最低4機のGPS衛星からの信号受信が必要となる。しかし日本では国土の多くが山地であり、狭い平野部には高層ビルが立ち並ぶため、その陰に低い高度の4機目のGPS衛星が入り、信号を受信できないことがある。それを解消するために、常時、日本の天頂付近(準天頂)にGPS互換衛星を配置する計画が準天頂衛星システムで、同衛星は日本の上空(天頂付近)に長くとどまれるように、非対称の8の字軌道をとる。このシステムの実証実験機として2010年(平成22)に「みちびき」が打ち上げられた。2018年度にはみちびきを含めた4機体制、将来的には7機体制とする予定(2号機以降の整備は内閣府が行う)。また、GPS補完のみならず、静止軌道上に複数のGPS互換衛星を配備することにより、オーストラリアを含む東南アジアでの地域的衛星測位システムの形成を目標としている。[編集部]

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