生活環境(読み)セイカツカンキョウ

デジタル大辞泉 「生活環境」の意味・読み・例文・類語

せいかつ‐かんきょう〔セイクワツクワンキヤウ〕【生活環境】

人間の日常生活に直接・間接影響を与える、大気や水・大地などの自然的・社会的状況生物一般に対して用いることもある。

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精選版 日本国語大辞典 「生活環境」の意味・読み・例文・類語

せいかつ‐かんきょうセイクヮツクヮンキャウ【生活環境】

  1. 〘 名詞 〙 人間が生きるうえで、また、日常生活を行なううえで、常に周囲にあって、直接、間接の影響を受ける自然的、社会的情況。大気、水、大地、空間など。生物一般に対して用いることもある。
    1. [初出の実例]「生活環境としての住居を整へ浄める意義」(出典:住宅の掃除方法(1943)〈木下けい〉まへがき)

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改訂新版 世界大百科事典 「生活環境」の意味・わかりやすい解説

生活環境 (せいかつかんきょう)

人の暮しを支える環境条件の,全体的な結びつきの状態を意味する。地球上のあらゆる生物は,生命を維持し,種を存続させていくために必要な活動を展開するについて,ある限られた場所のひろがりを持っている。この場所のひろがりは,種々の地物や大気,日照あるいは他の生物などから成り立っている。それらはまた時間の経過の中で,お互いに影響しあって一体的な結びつきの世界を形づくっている。このような生活を営む者とその生活行動にかかわる全体的な関係を,一般的に〈環境〉の概念でとらえている。これに対して〈生活環境〉の概念は,とくに人を主体とする生活,すなわち,暮しの場について用いられている。もっとも人間以外の生物についても生活を考えることができるので,生物学などでは生物一般に対して適用する場合もある。

 産業革命に端を発した近代文明の発展は,まず都市において,さらに農村に及んで,人の生活にかかわる物や施設のあり方,あるいは自然条件を変え,人の生活様式を変え,人の意識を変化させ,社会のあり方を変えてきた。この変化の中には,人間性や生活水準の向上に結びつくものもあれば,人間の生存や生活に悪影響を及ぼすものもあった。スラム形成や各種の公害問題の発生がそのマイナス面を代表している。このような社会的背景の中で,人の暮しとその環境条件との関係を明らかにして,よりよい解決を見いだそうとする意識が強まり,生活環境の語がしだいに一般化したとみられる。1972年にスウェーデンストックホルムで行われた国連人間環境会議は,人間環境宣言を発して,このような考え方についての世界的な合意の形成に大きな影響をもたらした。

 現代の都市化した社会生活では,人の暮しは,一方で住居や近隣の身近な生活環境に支えられると同時に,他方で広域的な公共施設や諸制度に支えられている。すなわち生活する者の安全性,健康性,利便性,快適性を満足する生活環境を整えるためには,国ならびに地方自治体による施設および制度環境の整備が重要な役割を担っているといえる。生活環境を構成する諸部面を国連環境会議で取り上げられた問題分野に基づいて示せば,(1)住居・近隣環境,(2)自然環境,(3)生産・労働環境,(4)福祉・医療環境,(5)教育・文化環境,(6)都市環境(農村環境)である。
環境 →ハビタット
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世界大百科事典(旧版)内の生活環境の言及

【環境基準】より

…人の健康を保護し,生活環境を保全するうえで維持することが望ましい基準。〈環境基本法〉16条で,〈政府は,大気の汚染,水質の汚濁,土壌の汚染及び騒音に係る環境上の条件について,それぞれ,人の健康を保護し,及び生活環境を保全するうえで維持されることが望ましい基準を定めるものとする〉と規定されている。…

※「生活環境」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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