デジタル大辞泉 「無音」の意味・読み・例文・類語 ぶ‐いん【無音】 1 久しく便りをしないこと。音信がとだえること。無沙汰ぶさた。「御無音に打ち過ぎ申し訳ございません」2 しかるべきあいさつや、ことわりのないこと。「―に乱入の条、甚だ謂いはれなし」〈保元・中〉3 黙っていること。無言。「今や物言ひ懸くる、と待ちけるに、―に過ぐれば」〈今昔・二七・一三〉[類語]無沙汰・久闊きゅうかつ・梨の礫つぶて・音信不通 む‐おん【無音】 音がしないこと。音が聞こえないこと。「無音室」「無音ピアノ」[類語]ひっそり・しんと・しいんと・ひそやか・音無し・微音・しめやか・静まり返る・水を打ったよう 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「無音」の意味・読み・例文・類語 ぶ‐いん【無音】 〘 名詞 〙① 挨拶をしないこと。ことわりもなく行なうこと。ひそかにすること。[初出の実例]「仲宗妻姉妹二人従類等、無音上洛」(出典:後二条師通記‐康和元年(1099)五月一八日)② 久しく音信をしないこと。[初出の実例]「今や返すと待に无音也」(出典:今昔物語集(1120頃か)二)③ 発言しないこと。隠して言わないこと。無言。[初出の実例]「今や物云ひ懸と待けるに、无音に過れば」(出典:今昔物語集(1120頃か)二七)④ 不調法。不行届。失礼。[初出の実例]「幼な顔を見違へし、ぶいんは御免と色代有」(出典:浄瑠璃・加増曾我(1706頃)一) む‐おん【無音】 〘 名詞 〙 音がしないこと。音が聞こえないこと。〔英和外交商業字彙(1900)〕 〔淮南子‐原道訓〕 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例