然し(読み)シカシ

デジタル大辞泉 「然し」の意味・読み・例文・類語

しか‐し【然し/併し】

[接]《「しかしながら」の略かという》
今まで述べてきた事柄を受けて、それと相反することを述べるときに用いる。そうではあるが。けれども。「こんなことは言いたくない。―立場上言わなければならない」
今まで述べてきた事柄を受けて、話題を転じるときに用いる。それはともかく。それはそれとして。「よく思い切って会社をやめたね。―これからどうするつもりなの」
感情をこめて言いはじめるときに用いる。それにしても。なんとまあ。「―よくこんなりっぱな家を建てたものだ」
[類語]だがところがけれどもけれどだけどだけれどもだってされどそれでもでもしかしながら然るに然れどももっともさりとてそれなのにそのくせ言い条かと言ってとは言えとは言うもののにもかかわらず

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「然し」の意味・読み・例文・類語

しかっ‐し【然し】

連語〙 (動詞「しかり(然有)」の連用形に、過去助動詞「き」の連体形「し」のついた「しかりし」の変化した語) そうであった。しかし。

しか‐し【然し】

〘連語〙 (「しかっし」の促音「っ」の無表記か) =しかっし

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android