普及版 字通 「爻(漢字)」の読み・字形・画数・意味
爻
4画
[字訓] まじわる
[説文解字]
[甲骨文]
[金文]
[字形] 象形
木を交叉した形。千木(ちぎ)形式の屋根をもつ建物の形。〔説文〕三下に「はるなり」と訓し、「易の六爻の頭のはるに象るなり」という。金文の図象に、二爻あるいは三爻を重ねる形のものがあり、易の卦爻と関係があるかもしれない。卜文に學(学)の初文とする字と近く、學・(校)・(教)はその系列の字である。
[訓義]
1. まじわる、交叉する。
2. 千木(ちぎ)形式の建物。
3. 効と通じ、ならう。
[部首]
〔説文〕に(はん)をこの部に属し、次の(り)部に爾・爽を属する。〔玉〕には爻部に希を加える。は樊籬(はんり)でその爻は籠目(かごめ)、希は布上に加えて織目(おりめ)をあらわす。また爾・爽の従うところは文身の文様で、ともに美麗の意がある。形は同じであっても、その意象はみな異なる。
[声系]
〔説文〕に爻声として希・駁・・の四字を収める。肴は肉と骨。爻は骨の象。は車の形。は千木形式の建物で、卜文にはその字を學に用い、その初文。〔説文〕十四下に「放なり」とするのは、効倣の意とするものであろう。はその学にある子に攴(ぼく)を加えて教導する意である。
[語系]
爻・肴・heは同声。肴は骨と肉。はそれを殴(う)って骨肉相雑(まじ)わる意。(交)・・ke、・kekは、みな声義に関係がある。
[熟語]
爻卦▶・爻辞▶・爻象▶・爻乱▶
[下接語]
陰爻・演爻・卦爻・玩爻・布爻・変爻・陽爻・六爻・立爻
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報