草深い(読み)クサブカイ

デジタル大辞泉 「草深い」の意味・読み・例文・類語

くさ‐ぶか・い【草深い】

[形][文]くさぶか・し[ク]
草が生い茂っているさま。「―・い山道
いかにも田舎めいている。ひなびている。「―・い山里
[類語](1こんもり鬱蒼うっそう蒼蒼そうそう鬱然うつぜん茂る生い茂るはびこる繁茂自生密生叢生そうせい群生木深いふさふさもじゃもじゃ茫茫ぼうぼうぼさぼさばさばさぎゅうぎゅうぎしぎしぎちぎちきちきちぎっしりびっしりごしゃごしゃごちゃごちゃうじゃうじゃうようよわらわら群がるひしめく鈴なり密集集中凝集蝟集いしゅう/(2田舎在郷ざいごう在所在地在方ざいかた近在田園ひな地方辺地辺境僻地へきち僻陬へきすう辺鄙奥地辺土ローカル片田舎ひなびる牧歌的パストラル田舎めく田舎びる田舎立つ

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「草深い」の意味・読み・例文・類語

くさ‐ぶか・い【草深】

  1. 〘 形容詞口語形活用 〙
    [ 文語形 ]くさぶか・し 〘 形容詞ク活用 〙 ( 「くさふかい」とも )
  2. 草がふかくおい茂っている。
    1. [初出の実例]「くさふかき山路をわけてとふ人をあはれと思へどあとふりにけり」(出典:多武峰少将物語(10C中))
  3. 都会から遠く離れた田舎の辺鄙(へんぴ)なさまをいう。ひなびている。
    1. [初出の実例]「それがしはくさふかきをんごくのものなるが」(出典:説経節・説経苅萱(1631)上)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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