辺土(読み)ヘンド

デジタル大辞泉 「辺土」の意味・読み・例文・類語

へん‐ど【辺土】

都から遠く離れた土地片田舎辺地
都の近辺の地。近郊
「―においては比良横川よかは如意が岳」〈謡・鞍馬天狗
[類語]田舎在郷ざいごう在所在地在方ざいかた近在田園ひな地方辺地辺境僻地へきち僻陬へきすう辺鄙奥地ローカル片田舎鄙びる草深い

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精選版 日本国語大辞典 「辺土」の意味・読み・例文・類語

へん‐ど【辺土】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 都から遠く離れた土地。かたいなか。辺地。片土。
    1. [初出の実例]「三百盃といふとも強ちに辞することなかれ 辺土はこれ酔郷にあらず〈慶滋保胤〉」(出典:和漢朗詠集(1018頃)下)
    2. 「御経ならふべき人もなきへんどの境」(出典:撰集抄(1250頃)二)
    3. [その他の文献]〔李陵‐与蘇武書〕
  3. 都の近辺。近郊。
    1. [初出の実例]「辺土においては比良・横川・如意が岳」(出典:謡曲・鞍馬天狗(1480頃))
  4. 釈迦出世のインドから遠く離れた土地。
    1. [初出の実例]「大乗小乗仰之高祖中土辺土思之師範」(出典:東大寺続要録(1281‐1300頃))

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