湯の花(読み)ユノハナ

精選版 日本国語大辞典 「湯の花」の意味・読み・例文・類語

ゆ【湯】 の 花(はな)

  1. 温泉の成分一部が沈殿して取り出されたもの。温泉が地表にわき出し、温度圧力低下蒸発周囲岩石動植物作用などによって溶けていた成分の一部が沈殿したまったもの。硫黄華、石灰華、珪華など。温泉華。ゆばな。
    1. [初出の実例]「岡場所は湯の花くさい禿が出」(出典:雑俳・柳多留‐初(1765))
  2. ゆばな(湯花)
    1. [初出の実例]「正月十五日に、浅草第六天にて、湯の花をあげければ」(出典:咄本・鹿野武左衛門口伝はなし(1683)上)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の湯の花の言及

【舘岩[村]】より

…奥日光の鬼怒川温泉とはバスで結ばれており,会津高原高杖スキー場が大規模リゾートとして開発されるなど,近年観光開発が進められている。湯ノ花温泉,木賊(とくさ)温泉,田代山湿原がある。【佐藤 裕治】。…

【深川[市]】より

…また道央自動車道が通じ,国道12号,233号線の分岐点でもある。南部の音江山山麓には,環状に石をめぐらした音江遺跡(史),鳩の湯温泉(含重曹食塩泉,6℃),湯の花温泉(炭酸鉄泉,14℃)がある。【氷見山 幸夫】。…

※「湯の花」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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