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瓜子姫 うりこひめ

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

瓜子姫
うりこひめ

小人伝説の一つ。文献に記されたのは比較的新しく,江戸時代の随筆『嬉遊笑覧』が初めてである。子宝に恵まれない老夫婦が川で拾った瓜から小さな女の子が生れる。美しく成長したのち,殿様の嫁に望まれるが,あまのじゃくが老夫婦の留守中に姫を木に縛りつけ,嫁入りを妨げる。

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デジタル大辞泉の解説

うりこひめ【瓜子姫】

昔話の一。また、その女主人公。老婆が川で拾った瓜から生まれた瓜子姫は、美しく成長する。姫は殿様への嫁入り支度として毎日機(はた)を織るが、天邪鬼(あまのじゃく)が現れて妨害する。姫は雀(すずめ)などの助けを得て天邪鬼を退治し、無事嫁入りをする。瓜子織姫。瓜子姫子。

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百科事典マイペディアの解説

瓜子姫【うりこひめ】

川上から流れてきたウリの中から生まれた娘。子のない老夫婦に美しく育てられる。夫婦の留守に天邪鬼(あまのじゃく)がきて姫を木に縛りつけ,姫に化けて機(はた)を織っているが,鳥の知らせで露顕し,姫はめでたく嫁入りする。

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デジタル版 日本人名大辞典+Plusの解説

瓜子姫 うりこひめ

昔話の主人公
瓜から生まれ,機織(はたお)りが上手な美しい姫に成長する。養い親の爺さんと婆さんの留守に天邪鬼(あまのじゃく)におそわれる。その後の展開は,すくわれて無事に嫁入りする西日本型と,天邪鬼に殺される東北・北陸地方型がある。瓜姫,瓜子織姫,瓜姫御寮ともよばれる。

出典|講談社
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朝日日本歴史人物事典の解説

瓜子姫

昔話の主人公で,瓜から生まれた女の子。「瓜姫」「瓜子織姫」「瓜姫御寮」などとも呼ばれ,全国的に伝承されている。美しく成長した瓜子姫が,機織りの途中でアマノジャクにだまされ殺されそうになるが,最後には殿様の嫁となって幸福に暮らす話と,無惨に殺されてしまう話の2種類があり,前者は九州など西南日本に多く,後者は東北,北陸地方に多くみられる。姫をだますのは,アマノジャクのほか,山姥や鬼婆,猿などがあり,いずれも最後には退治される。退治されたアマノジャクあるいは殺された瓜子姫の血でソバやキビの茎や根が赤くなったという説明を伴うことが多いのは,この昔話が畑作(焼き畑)地域で語られていたことを示しているといえる。また瓜と機織りに注目すれば,七夕起源譚を伴う「天人女房」(羽衣説話)との関連が指摘できる。最古の文献として,近世初期のものとされる御伽草子絵巻『瓜子姫物語』がある。<参考文献>網野善彦他編『瓜と蛇』

(小松和彦)

出典|朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版
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世界大百科事典 第2版の解説

うりこひめ【瓜子姫】

ウリから生まれた女の子を主人公とする昔話で,〈瓜姫〉〈瓜子織姫〉〈瓜姫子〉〈瓜姫御寮〉などとも呼ばれ,全国に広く分布している。機織を好む美しい姫に成長した瓜子姫が,山からやってきたアマノジャクにだまされて殺されそうになるが,間一髪のところで救われ,殿様の嫁になって幸福に暮らす話と,これとは対照的に無惨に殺されてしまう話とがあり,前者は西南日本に多く,後者は東北・北陸地方に多くみられる。しかし,アマノジャクが姫をだまして縛りあげたり殺したりしたあと,姫に化けて嫁入りしようとするが,発覚して退治されるという点ではほぼ共通している。

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大辞林 第三版の解説

うりこひめ【瓜子姫】

昔話の一。異常誕生譚。川を流れてきた瓜の中から生まれた瓜子姫を主人公とする話。姫が美しく成長して機を織っているところに天邪鬼あまのじやくが来るが、結局は姫を育てた老夫婦に退治されてしまうという話が多い。

出典|三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

瓜子姫
うりこひめ

昔話。果物から生まれた主人公の冒険を主題にした異常誕生(たん)の一つ。子供のいない老夫婦がある。婆(ばば)が川で瓜を拾い、爺(じじ)といっしょに食べようとすると女の子が生まれる。姫は成長して機(はた)織りが上手になる。嫁入りが近づいたとき、天邪鬼(あまのじゃく)がきて、姫をだまして木に縛り付け、姫に化ける。嫁入りの途中、木の上から、天邪鬼が嫁に行くという声がする。天邪鬼は殺され、助け出された姫が無事に嫁入りする。この昔話では、天邪鬼は、人の邪魔をする妖怪(ようかい)とされている。比較的まとまった形で分布している昔話で、室町期の物語草子の『瓜姫物語』や、『嬉遊笑覧(きゆうしょうらん)』(1830)にもみえる。中国には、畑にできた瓜から生まれた英雄の昔話もあり、「桃太郎」と一対をなすことが注目されてきたが、「瓜子姫」には独自の歴史がある。ヨーロッパをはじめ、トルコ、インド、ビルマ(ミャンマー)、チベットなどに広がる「三つのみかん」の昔話の日本的変化である。東日本では、姫は殺されて小鳥が事件を告げるとし、西日本では殺されなかったように伝えるが、「三つのみかん」と比較すると、姫は殺されて小鳥の姿になり、天邪鬼が殺されたのち、よみがえって元の姿に戻ったというのが原形であったかもしれない。[小島瓔

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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世界大百科事典内の瓜子姫の言及

【瓜姫物語】より

…異常出生譚の一つで,〈桃太郎〉の桃と同じく瓜にも神秘なものが宿ると考えられ,姫の体験する危難は成女式の反映ともいわれる。昔話の〈瓜子姫〉ときわめて近い関係にあり,姫がアマノジャクに殺害されるという東日本に多い型と,姫は殺されず助けられて幸福になるという西日本に多い型とがある。【浅見 和彦】。…

【狼と七匹の子山羊】より

…一度は狼に食べられた子山羊が生きて現れるのは,〈赤ずきん〉と同様,シャマニズムの通過儀礼にみられる〈死と再生〉のかすかななごりと考えられる。親の留守に子どもが悪者によって殺され,戻ってきた親によって救出されるという骨組みにしてみれば,日本の昔話〈瓜子姫〉も同じ構造をもつことがわかる。【小沢 俊夫】。…

【少彦名命】より

…その体軀短小ながら異常な能力を発揮するという説話的人物としての型は,のちの伝承の世界に多くの類型を生み出していった。スクナビコナは,かぐや姫,一寸法師,瓜子姫,桃太郎等々のはるかな先蹤(せんしよう)である。なおオオナムチ,スクナビコナは医療,禁厭(まじない)の法を定めたとされる(《日本書紀》神代巻)だけに,温泉の開発神とする伝えが各地に多くみられ(伊予国,伊豆国の《風土記》逸文など),延喜典薬式に用いられている薬草石斛(せつこく)はスクナヒコノクスネ(少名彦の薬根)と呼ばれた(《和名抄》《本草和名》)。…

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