生得(読み)ショウトク

デジタル大辞泉 「生得」の意味・読み・例文・類語

しょう‐とく〔シヤウ‐〕【生得】

生まれながらにしてそういう性質を持っていること。生まれつき。せいとく。「生得の人のよさ」
(副詞的に用いて)生まれつき。もともと。「生得頑固な人」
[類語]生まれ付き生まれながら生来先天的天性天賦天稟天分天資稟性

せい‐とく【生得】

しょうとく(生得)」に同じ。「生得の才」

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精選版 日本国語大辞典 「生得」の意味・読み・例文・類語

しょう‐とくシャウ‥【生得】

  1. 〘 名詞 〙 ( 生まれながらに得たものの意 )
  2. 生まれつき。天性。せいとく。
    1. [初出の実例]「盛澄為生得達者、押直兮射之」(出典吾妻鏡‐文治三年(1187)八月一五日)
    2. 「西行はおもしろくて、しかも心も殊に深く、ありがたくいできがたき方も共に相兼ねて見ゆ。生得の歌人とおぼゆ」(出典:後鳥羽院御口伝(1212‐27頃))
    3. 「俊才なれども心雑(おほ)く、うつり易き性得(シャウトク)なるをもって」(出典:人情本・春色梅美婦禰(1841‐42頃)三)
    4. [その他の文献]〔大乗義章‐三〕
  3. ( 副詞的に用いて ) もともと。もとより。元来。
    1. [初出の実例]「此人は、生得勢(せい)ちいさくおはしければ、小別当とぞ人申しける」(出典:平治物語(1220頃か)上)
    2. 「此客正とく此女郎にのびてゐる故、何をいってものろくしてゐる」(出典:洒落本・南品あやつり(1791))

せい‐とく【生得】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 生きたまま、手に入れること。いけどり。〔春秋左伝‐昭公二九年〕
  3. 生まれつき。性得。しょうとく。
    1. [初出の実例]「かみひげししむらは母のあたふるせいとく、骨は父のあたふるせいとく」(出典:幸若・小袖乞(室町末‐近世初))
    2. [その他の文献]〔紅楼夢‐第一回〕

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普及版 字通 「生得」の読み・字形・画数・意味

【生得】せいとく

生擒

字通「生」の項目を見る

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