稟性(読み)ヒンセイ

精選版 日本国語大辞典 「稟性」の意味・読み・例文・類語

ひん‐せい【稟性】

  1. 〘 名詞 〙 天から稟(う)けた性質。天賦(てんぷ)の性質。うまれつき。天性。稟質。稟資。
    1. [初出の実例]「但惟下僕稟性難彫闇神靡瑩」(出典万葉集(8C後)一七・三九七六・右七言詩序文)
    2. 「経験より来らざる一箇独立の稟性の如く見ゆるに至れり」(出典:日本開化小史(1877‐82)〈田口卯吉〉二)
    3. [その他の文献]〔詩経疏‐大雅・思斉序〕

りん‐せい【稟性】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「稟性(ひんせい)」の慣用読み ) 天から稟(う)けた性質。生まれつき。天性。
    1. [初出の実例]「信西博覧韓非を好(よみす)為朝稟性(リンセイ)射法に達」(出典:読本椿説弓張月(1807‐11)前)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「稟性」の読み・字形・画数・意味

【稟性】ひんせい

天性。〔北史循吏、王伽伝〕(隋文帝詔)生に在りて、含靈稟性、咸(ことごと)く好惡(かうを)を知り、竝びに是非をる。

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出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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