生殖のためにとくに分化した細胞をいう。有性生殖においては性細胞ともよばれ、雌雄の配偶子をいい、雌雄の分化が明瞭(めいりょう)な場合には、それぞれ卵および精子である。無性生殖では胞子がこれに相当する。また、吸虫類のレジアという幼虫の中にある胚細胞(はいさいぼう)もこれである。
多細胞動物では、生殖細胞は発生のごく初期に他の細胞から区別される始原生殖細胞に由来し、これが生殖巣に入って生殖細胞となる。生殖細胞に対して、他のすべての細胞は体細胞とよばれる。生殖細胞の起源はさらにさかのぼって受精卵の細胞質中にみることができ、たとえば、イエバエなどの昆虫では卵の後端の細胞質にある極顆粒(かりゅう)が極細胞に入って始原生殖細胞をつくる。また、カエルでは卵の植物極表層のすぐ内側に生殖質とよばれる部分があり、この生殖質を放射線照射により破壊すると、その卵からは生殖細胞をもたない個体が発生する。生殖質を電子顕微鏡で調べると、多数のミトコンドリアなどのほか、電子密度の高い顆粒が認められ、この顆粒は生殖粒とよばれる。
[町田武生]
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