生産緑地(読み)せいさんりょくち

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典「生産緑地」の解説

生産緑地
せいさんりょくち

都市における良好な生活環境の保全都市災害防止,あるいは将来の公共施設整備に対する土地確保を目的として,市街化地域内の農地を対象に指定される地区。この地区指定により,農地所有者は営農義務が生じるが,固定資産税の免税措置が図られる。なお,生産緑地法改正により,1992年から生産緑地の指定は 30年以上営農継続の意志のある場合に限られ,それ以外は宅地並み課税となった。

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日本大百科全書(ニッポニカ)「生産緑地」の解説

生産緑地
せいさんりょくち

防災や環境保全のため市街化区域内で農地や林地として守るべき土地。市区町村が生産緑地法(昭和49年法律第68号)に基づいて指定する。面積500平方メートル以上で30年間の営農義務があり、宅地造成できない。固定資産税や相続税などの優遇措置がある。全国に約1万3000ヘクタール(2016年末)ある。

[矢野 武 2018年8月21日]

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精選版 日本国語大辞典「生産緑地」の解説

せいさん‐りょくち【生産緑地】

〘名〙 農地、林地、牧草地、養漁池など。昭和四九年(一九七四制定の「生産緑地法」では、市街化区域内の農地および森林をいう。

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世界大百科事典 第2版「生産緑地」の解説

せいさんりょくち【生産緑地】

生産緑地法(1974公布)に基づき指定される市街化区域内の土地または森林。都市計画法の改正で,都市計画地域は市街化区域と市街化調整区域に区分され,市街化区域は原則として宅地化されることになった。これにより都市近郊の農地はそのほとんどが宅地化されることになったわけであるが,(1)農業を今後とも継続したいという農家があること,(2)公害災害に備えるとともに良好な都市環境を守る,という点から計画的に農業地区を残すことが望ましいということから,生産緑地法が制定されるに至った。

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世界大百科事典内の生産緑地の言及

【緑地】より

…以上のことを考慮するとき,緑地の今日的意味は〈生物学的原理の支配的な,永続性をもった非建蔽空間〉ということができる。都市内に存在する緑地としては公共緑地(公園,運動場,広場,緑道,墓園など),自然緑地(河川,湖沼,海浜,樹林など),生産緑地(水田,畑,林地,草地など),公開緑地(社寺境内,公益施設付属園地など),共用緑地(共同住宅園地,工場緑地,学校・企業厚生施設など),専用緑地(個人庭園,試験圃場(ほじよう)など)がある。公園【井手 久登】。…

※「生産緑地」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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