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都市災害 としさいがい

世界大百科事典 第2版の解説

としさいがい【都市災害】

都市災害とは,都市的災害,都市における災害のことであるが,都市活動を支える技術が近代化され,都市空間がますます高度に利用されるようになると,災害の態様が質的変貌を遂げ,都市災害という新しい概念で総括したほうが説明しやすい場合が出はじめている。一般的には災害の被災規模が都市的スケールの場合にも用いられるが,都市のあり方そのものが被災規模を拡大させてしまったような場合や,人口や施設が集中している都市部だから起こってくる多様な災害現象の場合を都市災害と総称している。

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世界大百科事典内の都市災害の言及

【開発災害】より

…山林を伐採したために山崩れや水害が起こり,無理な宅地造成の結果地震や豪雨で大きな被害をこうむる場合や,山林を切り開いて自動車道路を造ったために起こる災害,ダムの決壊による水害などいろいろある。また,たとえば1970年に大阪の天六の地下鉄工事現場で起こった爆発災害や,大都市の地震によってひき起こされる市街地大火のような都市災害と呼ばれる災害も,その要因は開発行為にあると考えるならば,広義の開発災害と呼ぶことができる。1923年の関東大地震のあと甚大な被害をもたらした大火災なども,都市の造り方に問題があったという認識に立てば,都市の開発災害であったといえよう。…

【防災】より


[対象と社会的背景]
 今日,防災の対象としている災害はきわめて広範である。地震,火山噴火,雷,暴風,洪水,凶冷,干ばつ,豪雪などによる自然災害,工業の発達や近代技術によってもたらされた大気汚染,水質汚濁,地盤沈下,工場災害,交通災害,火災などの人為的災害,さらには都市が高密度でかつ高い有機的関連性をもったために起こる都市災害やシステム災害と呼ばれるものまで含まれている。昔の人間社会は自然との関係も含めて素朴な状態であったが,今日のように高度化された社会になると人体でいえば血管などエネルギー系に当たる水道,電力,ガスなどのライフラインや,神経系に当たる情報通信網などによって支えられているため,それらの中断により機能麻痺を起こし,あたかも高等動物の中枢神経麻痺のような状態を起こすわけで,災害の様子も時代とともに変化している。…

※「都市災害」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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