育つ(読み)ソダツ

デジタル大辞泉 「育つ」の意味・読み・例文・類語

そだ・つ【育つ】

[動タ五(四)]
生まれた生物時間がたつにつれてしだいに大きくなり、成熟に向かう。成長する。生長する。「母乳で―・つ」「麦が―・つ」
鍛えられ、力を身につけて一人前になる。「若手投手が―・つ」「研究者が―・つ」

㋐小さな規模で始めた物事が順調に発展する。「民主政治が―・つ」「会社が―・つ」
㋑ある考え方・気持ちなどが着実に伸びる。「自立心が―・つ」「愛情が―・つ」
[動タ下二]そだてる」の文語形
[類語]成長生長成育生育発育発達成熟生い立つ長ずる

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「育つ」の意味・読み・例文・類語

そだ・つ【育】

  1. [ 1 ] 〘 自動詞 タ行五(四) 〙
    1. 生物が生まれてから一人前になるまでの過程を進む。生きものが、時間とともに成長する。おいたつ。大きくなる。
      1. [初出の実例]「もも敷にそだつとならば鶯も雲井の鶴を見も習はなん」(出典:為仲集(1085頃))
    2. 能力などがのびる。内容などが豊かになる。
  2. [ 2 ] 〘 他動詞 タ行五(四) 〙 養う。そだてる。
    1. [初出の実例]「お前の為には惣領のあの子、乳母(うば)でも置いて育(ソダ)って見たいが」(出典:歌舞伎・勝相撲浮名花触(1810)発端)
  3. [ 3 ] 〘 他動詞 タ行下二段活用 〙そだてる(育)

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