異味症(読み)いみしょう(英語表記)morbid appetite

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

異味症
いみしょう
morbid appetite

異食症ともいう。回虫などの寄生虫による消化障害,あるいは躁病やヒステリーなどの精神障害,さらには妊娠などの原因によって,食物嗜好が変ることをいう。妊娠時に酸味を好むようになるのはよく知られているである。酢,未熟な果物,からし,食塩生米,炭,紙などを食べ,ひどくなると粘土壁土 (土食症) ,チョーク線香などから人糞まで食べる例がある。

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世界大百科事典内の異味症の言及

【悪食】より

…つまり,悪食といわれるものは民族的,風土的な通念をはみ出した食事に対して与えられた呼称で,古来さまざまな〈珍怪之食〉が伝えられてきた中国の場合なども,強精長寿を求める人びとの願望に発したものが多い。なお,精神や肉体の変調・異常によって異物を食する場合があるが,これは異味症,異食症などと呼び,いわゆる悪食とは区別される。【西村 潔】。…

【妊娠】より

…つわりは一般に約1ヵ月半続き,第3~4ヵ月ころに消失するが,約60%の妊婦にみられる。なお妊娠初期には食物の好みが変わり,とくに酸味を好むことが多く,また異味症といって,極端な場合には,セッケン,土,木炭,線香などを食べることがある。妊娠初期には唾液の分泌が高まる。…

※「異味症」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

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