発生炉ガス(読み)ハッセイロガス

百科事典マイペディアの解説

発生炉ガス【はっせいろガス】

石炭コークスガス発生炉に入れ,空気と水蒸気を吹き込んで不完全燃焼させて得られるガス。可燃成分は一酸化炭素と水素。発熱量は1000〜1500kcal/m3で低いが,安価に得られるので,かつては工業用燃料ガスや化学用合成ガスの生産用に大規模に用いられた。
→関連項目都市ガス

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世界大百科事典 第2版の解説

はっせいろガス【発生炉ガス producer gas】

石炭やコークスからガス発生炉を用いて得られる,水素や一酸化炭素を主成分とするガス。工業用燃料ガスあるいは化学用合成ガスを生産する目的で,かつては大規模に実施されたが,石油全盛期にはすたれてしまった。しかし,1970年代の石油危機以降,石炭のガス化技術が再び見直されている。石炭ガス化の装置形式は,新時代の要求にこたえて改良されることになろうが,ガス化反応の原理そのものは今も昔も変わることはない。 旧型のガス発生炉では,石炭またはコークスを炉頂から供給し,炉の下部からガス化剤として空気および水蒸気を供給する。

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大辞林 第三版の解説

はっせいろガス【発生炉ガス】

石炭・コークスを、空気の供給の不十分な条件下で不完全燃焼させて得られる燃料ガス。窒素と一酸化炭素とが主成分で、低熱量であるが、安価であり、工業用に使われる。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

発生炉ガス
はっせいろがす
producer gas

石炭あるいはコークスを不十分な量の空気で燃焼して得られるガスをいう。一酸化炭素25%、水素10%を有効主成分とし、メタンを少量含むが、窒素が約55%と多いので、1立方メートル当り5メガジュール程度の低発熱量となる。安価であるため工業用燃料としてよく利用されていたが、石油・天然ガス時代の到来とともにほとんど使われなくなった。[富田 彰]

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精選版 日本国語大辞典の解説

はっせいろ‐ガス【発生炉ガス】

〘名〙 (ガスはgas) 石炭、コークスなどを高温に熱しておき、これに空気を吹きこんで作る一酸化炭素と窒素を主成分とする工業用の燃料ガス。〔稿本化学語彙(1900)〕

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世界大百科事典内の発生炉ガスの言及

【都市ガス】より

…これを増熱水性ガスという。またコークスを不完全燃焼させて製造するガスを発生炉ガスという。コークスからの都市ガス製造は最近はごくわずかしか行われない。…

※「発生炉ガス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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