発見的学習(読み)はっけんてきがくしゅう(その他表記)discovery learning

日本大百科全書(ニッポニカ) 「発見的学習」の意味・わかりやすい解説

発見的学習
はっけんてきがくしゅう
discovery learning

学習課題やその解決方法結論などを教師が一方的に与えるのではなく、学習者自らがみいだし、つくりだしていくように展開される学習をいう。探究学習、主体的学習、学び方学習などとよばれているものと類似している。発見的学習の発想主張古くからなされているが、20世紀後半になって、とくにブルーナーなどの影響で活発に研究、実践されるようになってきた。今日では発見的学習にもいろいろなタイプがみられる。たとえば、学習課題は教師が与えその解決方法を発見させるものと、学習課題をも発見させようとするものとがある。また、発見的学習を学習指導の方法に位置づけているものと、教育の目標、教科編成の第一原理に位置づけているものとがある。日本では解決方法を発見させるタイプのものが多く研究、実践されている。

 発見的学習といっても、まったく未知のものを発見させるわけではなく、大人には既知である事柄を、子供に再発見させる過程を通して授業を成立させようとするものである。それは普通、〔1〕課題の把握、〔2〕仮説の設定、〔3〕仮説の検証、〔4〕仮説の発展などの段階で進められる。発見的学習の長所としては、子供の意欲が高められる、創造力、発見の方法が身につけられる、獲得した知識が活用され、記憶されやすいなどの点が、また欠点としては、時間がかかること、1人の発見にすぎないことなどの点が指摘されている。

[中原忠男]

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