白浜温泉(読み)しらはまおんせん

精選版 日本国語大辞典 「白浜温泉」の意味・読み・例文・類語

しらはま‐おんせん‥ヲンセン【白浜温泉】

  1. 和歌山県西牟婁(にしむろ)白浜町にある温泉。古くから「牟婁のいでゆ」として知られた湯崎温泉と、大正八年(一九一九)に開発された白浜温泉を中心に、椿、古賀大浦などの温泉も含める。泉質食塩泉、重曹泉。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「白浜温泉」の意味・わかりやすい解説

白浜温泉
しらはまおんせん

和歌山県南西部,白浜町西部にある温泉の総称田辺湾に近い瀬戸湾岸と白良浜沿いに続く白浜温泉,その南方の湯崎温泉などからなる。白浜温泉は 1919年に開発された新興温泉だが,湯崎温泉は愛媛県の道後温泉,兵庫県の有馬温泉と並ぶ日本最古の温泉。古くは牟婁ノ湯(むろのゆ)として記され,『日本書紀』斉明3年の条には有間皇子がここに療養したことがみえる。『万葉集』にもうたわれた古来の名湯として知られる。食塩泉,重曹泉,硫黄泉で,泉温は 42~90℃。胃腸病,神経痛などにきくといわれる。湯量が豊富で,湾岸沿いの各地で湧出。白浜側には高層ホテル,旅館が集中して歓楽的色彩が強いが,湯崎は趣を異にしており,南部には千畳敷と呼ばれる砂岩の平坦面や熱帯植物園などの観光資源が豊富にある。吉野熊野国立公園に属する。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「白浜温泉」の意味・わかりやすい解説

白浜温泉
しらはまおんせん

和歌山県南西部の白浜町にある温泉。1919年(大正8)湯崎温泉の北部土地会社により採掘された。現在では湯崎温泉をも包含して白浜温泉とよんでいる。泉質は炭酸水素塩泉

[小池洋一]

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