白竜湖(読み)はくりゅうこ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「白竜湖」の意味・わかりやすい解説

白竜湖
はくりゅうこ

山形県南東部,米沢盆地北部にある湖。面積 1.08km2周囲 3.48km。南陽市に属し,市の南西部の赤湯にある。水深は 2m以下。米沢盆地湖沼であった時代の名残りともいわれている。湖畔約 10km2大谷地といわれる泥炭層の湿田地帯で,かつてはミズバショウツルコケモモミツガシワササバモなどの植物も見ることができた。 69年以降水田地帯の基盤整備事業が進められ,湿田の乾田化が進行し,植物相に変化が生じている。近くを JR奥羽本線,国道 13号線が通る。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「白竜湖」の意味・わかりやすい解説

白竜湖
はくりゅうこ

山形県東南部、南陽市赤湯(あかゆ)温泉の北東にある湖沼。米沢(よねざわ)盆地の残存湖といわれる。面積7.1ヘクタール、周囲1.5キロメートル、水深1.7メートルの富栄養湖フナの釣り場となる。周辺一帯は低湿泥炭地で大谷地(おおやち)とよばれ、米沢藩時代から排水工事が行われてきたが、現在は土地改良事業も進み水田耕作も安定した。周辺の泥炭形成植物群落は県の天然記念物。県立県南自然公園の一部。

中川 重]

『『白竜湖』(1975・白竜湖研究会)』

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

デジタル大辞泉プラス 「白竜湖」の解説

白竜湖

山形県南陽市、赤湯温泉付近の標高約200メートルに位置する周囲約1.5キロメートルの湖。米沢盆地の残存湖と見られている。周辺は大谷地と呼ばれる泥炭地層からなる湿地で、泥炭形成植物の群落が見られる。

出典 小学館デジタル大辞泉プラスについて 情報

関連語をあわせて調べる

今日のキーワード

世界の電気自動車市場

米テスラと低価格EVでシェアを広げる中国大手、比亜迪(BYD)が激しいトップ争いを繰り広げている。英調査会社グローバルデータによると、2023年の世界販売台数は約978万7千台。ガソリン車などを含む...

世界の電気自動車市場の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android