白糠町
しらぬかちよう
面積:七七三・六七平方キロ
昭和二五年(一九五〇)一一月、白糠郡白糠村が町制を施行して成立。釧路支庁管内西方にあり、白糠郡東半を占める。東は釧路市・阿寒郡阿寒町、北は十勝支庁管内足寄郡足寄町、北西は同管内中川郡本別町・十勝郡浦幌町、南西は白糠郡音別町に接し、南は太平洋に面する。北東端には阿寒富士がそびえ、南西へと白糠丘陵が続く。同丘陵内を庶路川・茶路川が支流を集めながらやや南東へ流下し、西部を和天別川・馬主来川が南東へ流れ、いずれも太平洋に入る。本別町境にはウコタキヌプリ、その南の浦幌町境に釧勝峠がある。町域の大部分は山地で、平野は南方海岸部と庶路川・茶路川の下流域にあり、両川河口部に市街地が形成されている。海岸部をJR根室本線が東西に通り、白糠・西庶路・庶路の三駅が設けられている。同線に沿って国道三八号が通り、白糠市街地で同道から北へ分岐した国道三九二号は茶路川に沿って北西へ上り、釧勝峠を越えて浦幌町に入る。
近世にはシラヌカ場所、さらにはクスリ場所に含まれ、シラヌカには運上屋が置かれた。明治二年(一八六九)の国郡画定により釧路国白糠郡に属し、同年九月から同三年一月までは兵部省、同三年五月から同四年六月までは備後福山藩の支配に割当てられた。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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白糠〔町〕
しらぬか
北海道南東部,白糠丘陵を占め太平洋にのぞむ町。 1950年町制。地名はアイヌ語シラリカ (あふれる潮の意) に由来。町域の大部分を占める丘陵地の林業,茶路 (ちゃろ) 川,庶路 (しょろ) 川河谷の酪農,沿岸のサケ定置網やカニ刺網,イカ釣漁業などが主産業。製材,合板などの木材工業も立地。北端の雌阿寒岳南麓は阿寒国立公園に属する。 JR根室本線,国道 38号線,274号線,392号線が通る。面積 773.13km2。人口 7289(2020)。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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