百舌鳥神社(読み)もずじんじや

日本歴史地名大系 「百舌鳥神社」の解説

百舌鳥神社
もずじんじや

[現在地名]堺市百舌鳥赤畑町五丁

御廟山ごびようやま古墳の東に鎮座する。祭神は誉田別命・息長帯比売命。旧府社。百舌鳥八幡宮(古くは万代八幡宮)と通称され、大鳥郡で屈指の巨社であった。正応二年(一二八九)書写の「和泉国神名帳」には「従五位上毛須社」とみえる。社伝によると欽明天皇の時、八幡大神託宣により社殿を造営したのに始まるという。宮寺縁事抄(石清水文書)に収める仁平二年(一一五二)六月七日の記録に山城石清水いわしみず八幡宮の末社として「万代別宮」がみえ、この別宮が当社に比定されている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「百舌鳥神社」の意味・わかりやすい解説

百舌鳥神社
もずじんじゃ

大阪府堺(さかい)市百舌鳥赤畑町(あかはたちょう)に鎮座。誉田別尊(ほんだわけのみこと)、息長帯比売命(おきながたらしひめのみこと)を主神とし、住吉大神春日(かすが)大神配祀(はいし)する。平安時代、石清水八幡宮(いわしみずはちまんぐう)社領に勧請(かんじょう)されたのがその創建中世近世、本社社領も安堵(あんど)され、「百舌鳥八幡宮」として当地方の信仰を集めた。1932年(昭和7)府社となる。例祭8月14、15日。『八幡大菩薩(だいぼさつ)御遺跡』一巻、『八幡大菩薩御縁起(ごえんぎ)』一巻は社宝。

[鎌田純一]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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