百里を行く者は九十を半ばとす(読み)ひゃくりをゆくものはきゅうじゅうをなかばばとす

故事成語を知る辞典の解説

百里を行く者は九十を半ばとす

ものごとは、途中でしくじらないように、最後まで気を引き締めて行わなければならない、ということ。

[使用例] 天才とは僅かに我我と一歩を隔てたもののことである。只この一歩を理解する為には百里の半ばを九十九里とする超数学を知らなければならぬ[芥川龍之介侏儒言葉|1923~27]

[由来] 「戦国策しん策」に引用されている、中国の古い一節から。紀元前四世紀の終わり、戦国時代のこと。秦という国の武王は、激戦の末に隣国の韓を打ち破り、かなり得になっていました。そこで、ある人物が、「百里に行くは、九十を半ばとす(一〇〇里の道のりを移動する者は、九〇里まできてまだ半分だと考える)」という古い詩を引用して、そのおごりを戒めたのでした。

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ことわざを知る辞典の解説

百里を行く者は九十を半ばとす

百里を行こうとしたら、九十里歩いたところで半分と思って、最後まで気を抜かずに辛抱することが肝要である。物事は、途中で油断してしくじることが多いから、うまくいっているようでも、気を引き締めて最後まで努力しなければならない。

[解説] 目標を達成するための心得としては自戒の意で用いられます。「戦国策―秦策・武王」に「詩に云わく、百里を行く者は九十に半ばとす。此れ末路の難きを言う」とあります。

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デジタル大辞泉の解説

百里ひゃくりもの九十くじゅうなかばとす

《「戦国策」秦策・武王から》何事も終わりのほうほど困難であるから、九分どおりまで来てやっと半分と心得、最後まで気をゆるめるな、という戒めの言葉。百里を行く者は九十里を半ばとす。

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