デジタル大辞泉 「旬」の意味・読み・例文・類語
しゅん【旬】
[名]1 魚介類や
2 物事を行うのに最も適した時期。「紅葉狩りの
3 古代、宮中で行われた年中行事の一。天皇が
[形動]評判になっているさま。また、最新であるさま。「もっとも[類語]盛り・最盛期・盛期・盛時・黄金時代・花・盛代・真っ盛り・花盛り・たけなわ・たける・出盛り
[名]
[形動]評判になっているさま。また、最新であるさま。「もっとも



(あまね)くするなり。十日を旬と爲す。勹日に從ふ」とするが、字の初形は勹に従うものではない。卜辞に卜旬の辞があり、旬末の日に、次の一旬の吉凶を卜する。また毎夕を卜する卜夕の辞もあり、わが国の毎日招魂のように、一種の魂振り儀礼であったと考えられる。旬と雲(云)との字形は近く、云は雲の中に竜が頭をかくしている形である。一旬の旬がもと竜の形で示されているのは、一旬の吉凶を支配するものが、この竜形の神と考えられたからであろう。〔詩、大雅、江漢〕「王、召虎に命じ 來(ここ)に旬(あまね)くし來に宣(あき)らかならしむ」、また〔詩、大雅、桑柔〕「其の下、侯(こ)れ旬(ひと)し」のように用いる。後期金文の字形に
(いん)に従うものがあり、〔説文〕古文の形は
(いん)に従うものであろう。
・筍・恂・洵・絢など十一字を収める。絢は
の省声に従う字である。
旬・中旬・満旬・逾旬・由旬・歴旬出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
(1)魚貝類,蔬菜(そさい),果実などが最も美味な時期をいい,漁獲量,収穫量の多い出盛り期がそのまましゅんであることが多い。魚では生殖期直前の脂ののった時期であることが多く,蔬菜では収穫期の初めのころである。しゅん以前のものは〈走り〉〈初物〉,しゅん過ぎのものは〈しゅんはずれ〉と呼ばれたが,遠洋への出漁による漁獲や促成栽培の日常化により,日本人の食生活をいろどっていた季節感は薄れ,しゅんもまた失われつつある。
(2)古く朝廷で毎月4回天皇が臣下から政務をきく儀式があり,これを旬(しゆん)と呼んだ。平安中期以降これが4月1日の孟夏旬(もうかのしゆん)と10月1日の孟冬旬(もうとうのしゆん)の2回になり,2回合わせて二孟旬(にもうのしゆん)と呼ばれた。
執筆者:鈴木 晋一
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
旬政・旬儀(しゅんのぎ)とも。平安時代以降,朝廷で行われた儀式。毎月1・11・16・21日に,天皇が紫宸殿(ししんでん)にでて諸司奏や官奏などの政務をみ,ついで臣下に御膳や酒をふるまい,禄を賜った諸臣が拝舞の後に退出して終わる。9世紀前半にとくに盛んに行われたが,10世紀以降は4・10月の朔日にのみ行われるのが通例となり,これを二孟旬(にもうのしゅん)といった。また天皇が出御せず,臣下が宜陽殿(ぎようでん)で宴のみを賜ることを平座(ひらざ)といった。
出典 山川出版社「山川 日本史小辞典 改訂新版」山川 日本史小辞典 改訂新版について 情報
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