デジタル大辞泉 「長ける」の意味・読み・例文・類語 た・ける【▽長ける/×闌ける】 [動カ下一][文]た・く[カ下二]1 盛りの時期・状態になる。たけなわになる。「日が―・ける」「春が―・ける」2 盛りの時期・状態を過ぎる。「年―・けた人」「更こう―・ける」3 ある方面にすぐれている。長じる。熟達している。「弁舌に―・ける」「世故せこに―・ける」[類語](1)最盛期・盛り・旬・盛期・盛時・黄金時代・花・盛代・真っ盛り・花盛り・たけなわ・出盛り/(3)勝る・立ち勝る・凌ぐ・凌駕・優れる・秀でる・偉い・優等・優秀・秀逸・錚錚そうそう・一廉ひとかど・長ずる・粒揃い・良い・良好・良質・優良・有数・粒選り・選抜・簡抜・抜粋・精選・厳選・特選・選り抜き・一粒選り・選り抜く・白羽の矢が立つ 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例 Sponserd by
精選版 日本国語大辞典 「長ける」の意味・読み・例文・類語 た・ける【長・闌】 〘 自動詞 カ行下一段活用 〙 [ 文語形 ]た・く 〘 自動詞 カ行下二段活用 〙① 十分にその状態になる。(イ) 日が高く昇り、日盛りになる。[初出の実例]「日たくるほどに、起き給ひて格子手づから上げ給ふ」(出典:源氏物語(1001‐14頃)夕顔)(ロ) 季節の盛りになる。[初出の実例]「時(ときしも)あれ秋暮、時雨がちなる冬闌(タケ)ぬ」(出典:太平記(14C後)二七)(ハ) 年齢が長じる。年頃になる。[初出の実例]「年たくる迄母うへの御ねまちかくおきふして」(出典:浄瑠璃・嫗山姥(1712頃)燈籠)② 盛りの状態、時期を過ぎる。(イ) 日・月などが傾く。[初出の実例]「さ夜ふけてなかばたけゆく久方の月ふきかへせ秋の山かぜ〈景式王〉」(出典:古今和歌集(905‐914)物名・四五二)(ロ) 季節が、その盛りを過ぎる。その季節が終わりに近づく。[初出の実例]「春過ぎ夏闌(たけ)んたり 袁司徒が家の雪路達しぬらむ〈菅原文時〉」(出典:和漢朗詠集(1018頃)下)「去程に、春過夏たけ、秋も深くて、冬のころにもなりしかば」(出典:仮名草子・伊曾保物語(1639頃)下)(ハ) 老齢になる。年をとる。また、植物などが成長しすぎる。[初出の実例]「年たけて又こゆべしと思ひきやいのちなりけりさ夜の中山〈西行〉」(出典:新古今和歌集(1205)羇旅・九八七)③ ある方向に長じる。熟達する。十分身につける。[初出の実例]「嫡子にて候義朝こそ、坂東そだちのものにて、武勇のみちにたけて候へ」(出典:金刀比羅本保元(1220頃か)上)「ガクモンノ taqeta(タケタ) ヒト」(出典:日葡辞書(1603‐04)) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例 Sponserd by