出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
幕末の先覚者佐久間象山(しょうざん)著の随想録。一巻、付録二巻。1854年(安政1)、門人吉田松陰(しょういん)の密航失敗事件に連座して江戸伝馬町(てんまちょう)の獄につながれていたときの感懐を、出獄後に筆録したもので、71年(明治4)、勝海舟(かつかいしゅう)の序文を付して初めて刊行された。書名は諐(あやまち)を省みた記録という意味であるが、自責の念などはほとんど認められず、自己の思想と行動が正当化され、他への批判が前面に押し出されている。学問、海防、時事などを論じた57条の本文と、短文、詩歌を収めた付録からなり、象山の思想の精髄が示されている。象山の知的世界を象徴する有名な「東洋の道徳、西洋の芸術(技術)」ということばも本書のなかにみえる。
[石毛 忠]
『飯島忠夫訳注『省諐録』(岩波文庫)』▽『松浦玲編・訳『佐久間象山』(1972・中央公論社)』
二十四節気の一つ。元来,太陰太陽暦の9月中 (9月後半) のことで,太陽の黄経が 210°に達した日 (太陽暦の 10月 23日か 24日) に始り,立冬 (11月7日か8日) の前日までの約 15日...