日本歴史地名大系 「真鍋島」の解説
真鍋島
まなべしま
- 岡山県:笠岡市
- 真鍋島
近世初頭、備中国奉行小堀政一が加子浦として掌握していたと考えられる。元和三年(一六一七)松山藩領となり、同五年から元禄一一年(一六九八)までは備後福山藩領、その後幕府領となり幕末に至った。漁労を中心とした浦方で、福山藩領時代も加子浦に指定され、加子役を負担することで周辺漁場の権益を有していた。のち、海役米を上納してこの権益を保持したが、海役米は元禄九年より天保一四年(一八四三)までは三石四斗余から三石九斗余の間であった(各年「免状」備中真鍋島の史料など、以下、断りのないものはすべて同書所収)。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報