知能テスト(読み)ちのうテスト

百科事典マイペディアの解説

知能テスト【ちのうテスト】

知能の水準や知能的発達の程度を測定するためのテストで,〈知能検査〉ともいう。A.ビネは1905年,年少者を対象として易〜難に至る30の問題系列を作成,ビネ・テストと呼ばれ,本格的な知能検査の最初とされる。その後各国で改訂されたが,最も著名なのは米国スタンフォード大学のL.M.ターマン〔1877-1956〕によるスタンフォード・ビネ・テストで,このテストでは,精神年齢を実際年齢で割った数の100倍(知能指数)が知能程度を表すものとされる。その後もさまざまに改訂され,ウェクスラー=ベルビュー知能尺度は精度が高いとされる。
→関連項目精神年齢精神病理学メンタル・テスト

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世界大百科事典 第2版の解説

ちのうテスト【知能テスト intelligence test】

知能を客観的に測定するための道具で,〈知能検査〉ともいう。その測定結果は,一定の基準にてらして数量的に表示される。この場合,知能の一般的傾向を総括的にとらえる一般知能テストでは,精神年齢,知能指数,知能偏差値など,単一の指標であらわされるが,知能の特性により選択された下位検査にもとづいて各領域で働く知能を診断的にとらえる診断性知能テストでは,テスト得点がプロフィルとして描かれる。また,知能テストには,その施行様式からみて,個人を対象とする個別式知能テストと,集団を対象とする集団式知能テストとがあり,さらに問題構成様式からみて,主として言語を用いる言語式(A式)知能テストと,数字,記号,図形などだけによる作業式(B式)知能テストがある。

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世界大百科事典内の知能テストの言及

【心理検査】より

…検査という時それは一つの道具をさすのだが,心理検査においては,それを用いて解釈する検査者の能力に大きく依存しており,対象の理解や問題の解明,精神力動の把握は,単なる面接によるよりも正確で詳細な情報が得られるものと期待されている。大きく分類すると知能テスト人格検査に分けられ,いずれにも個人法と集団法とがある。 1904年スピアマンが一般知能の考え方を提案し,05年にビネA.BinetとシモンT.Simonが史上最初の知能テストをパリで発表し,同年ユングが言語連想テストを公表した。…

【知能】より

…だから,ほぼ同一の知的能力を,異なる観点から定義しているにすぎないともいえる。そこで一般には,知能とは知能テストで測定される能力であるという操作的定義(測定操作による定義)が,採用されている。 知能テストによって測定された結果は,精神年齢mental age(MA),知能指数intelligence quotient(IQ),知能偏差値T‐scoreなどによって表示される。…

※「知能テスト」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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