石井眞木(読み)いしいまき

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「石井眞木」の意味・わかりやすい解説

石井眞木
いしいまき

[生]1936.5.28. 東京,東京
[没]2003.4.8. 千葉,柏
作曲家。日本の現代舞踊の父といわれた石井漠三男として生まれた。長兄は作曲家の石井歓伊福部昭師事し,1958年ドイツのベルリン国立音楽大学作曲科に留学。当初,前衛的な 12音音楽による作曲を手がけ,ダルムシュタットで「現代音楽のための夏期講座」に参加。1962年に帰国後,徐々に日本や東洋の伝統音楽を取り込み,東西を融合した独創性あふれる作品群を発表していった。代表作に和太鼓とオーケストラのための『モノプリズム』(1976),交響詩『祇王』(1984),バレエ『輝夜姫(かぐやひめ)』(1985,イリ・キリアン振り付け),雅楽『紫響』(1970),声明『蛙の声明』(1984)など。映画音楽に『帝都物語』(1988)がある。海外での評価も高く,ドイツ批評家賞を受賞,ベルリン芸術週間で「石井眞木コンサート」が組まれた。ひげを蓄えた風貌と精力的な行動力で人をひきつけた。遺作の交響詩『幻影と死』は 2003年7月,親交のあったゲルト・アルブレヒトの指揮で読売日本交響楽団によって初演された。1976年尾高賞,1999年紫綬褒章などを受けた。(→現代音楽

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ピティナ・ピアノ曲事典(作曲者) 「石井眞木」の解説

石井 眞木

舞踊家・石井漠の三男として東京に生まれる。父の舞踏音楽を担当していた伊福部昭らに幼少より作曲を師事。22歳でベルリン音楽大学に留学し、ボリス・ブラッハー、ヨーゼフ・ルーファー等に作曲を学ぶ。26歳で帰 ...続き

出典 (社)全日本ピアノ指導者協会ピティナ・ピアノ曲事典(作曲者)について 情報

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