12音音楽(読み)じゅうにおんおんがく(英語表記)twelve-tone music; dodecaphony

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「12音音楽」の意味・わかりやすい解説

12音音楽
じゅうにおんおんがく
twelve-tone music; dodecaphony

半音階を形成する 12の音を平等に1回ずつ用いた音列作曲出発点とし,各音を平均して用いることによりすべての音を同価値とし,従来の機能和声にみられるエネルギーの方向性を否定して,調性旋法に基づかない新しい体系のうえに立つ音楽ハウアーにより 1919年頃,シェーンベルクにより 23年組織的な体系が確立されたが,後者により芸術的にも高められ,その後,彼の弟子であるウェーベルンベルクにより推進された。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android