石人(読み)セキジン

精選版 日本国語大辞典の解説

いし‐ひと【石人】

〘名〙 墓の周囲に儀装物として立てた、石造り人形。石で人物をかたどったもの。せきじん。

せき‐じん【石人】

〘名〙 石製の人物像。同じく石製の馬その他楯、靫(うつぼ)などとともに古墳の表飾として用いられたものを特に石人石馬と総称する。人物には男女・平装・武装のほか、裸体像もあり、彩色のものもある。中国の石人石獣に系譜をもつものと考えられ、日本では北九州・山陰地方の古墳にみられる。福岡県岩戸山古墳が代表的。
※釈日本紀(1274‐1301)一三「石人石盾各六十枚〈略〉其中有一石人、縦容立地、号曰解部」 〔南史‐羊侃伝〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典内の石人の言及

【石人石獣】より

…中国,朝鮮において,石刻の人像,怪獣をいう。始皇帝の命により対匈奴戦争に従軍した偉丈夫,阮仲翁の伝説にもとづき石人を翁仲ともいう。中国では古くから,宮殿,祠廟,墳墓などの前に石造の人物や怪獣を配置した。…

【石人石馬】より

…ほかに鳥取県石馬ヶ谷(いしうまがたに)古墳にある石馬(角セン安山岩製)を,特例としてこのうちにふくめる。 《筑後国風土記》には,筑紫君磐井(いわい)が生前に作った墓について,石人・石盾各60枚を交互に立てならべて四面をとりまくこと,また墓の北東に設けた別区にも石人を配置し,役人が立っている前方に盗人が裸で地に伏して,盗んだ石猪4頭がそばにある情景をあらわすほか,石馬3疋,石殿3間,石蔵2間もあるなどと記している。さらに磐井をとり逃がした兵士が,怒って石人の手や石馬の頭を打ち落としたとも記す(磐井の乱)。…

※「石人」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

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