コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

石窟庵 せっくつあんSǒk-kul-am

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

石窟庵
せっくつあん
Sǒk-kul-am

韓国,慶尚北道慶州市進 峴洞にある仏教遺跡。仏国寺の上,吐含山頂のやや南,標高 550mほどの尾根の東斜面に位置する。巨石架構して石窟風に造った人工窟。巨大な石造 (花崗岩) の釈迦如来坐像を本尊として円形の主室の中央に安置し,周壁には半肉彫の十一面観音菩薩像や十大弟子像など 15体をめぐらし,前室への通路や前室にも半肉彫の四天王像,仁王,八部衆像などが配置されている。統一新羅時代景徳王代 (742~765) の創建で,いずれもみごとな作風を示し,朝鮮古代の仏教芸術上最もすぐれたものである。 1995年仏国寺とともに,世界遺産の文化遺産に登録。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について | 情報

百科事典マイペディアの解説

石窟庵【せっくつあん】

韓国,慶州市郊外の吐含山にある仏教遺跡。新羅仏教美術の傑作で,仏国寺とともに世界遺産に登録されている(1995年)。韓国の国宝でもある。石窟は花崗岩(かこうがん)によって作られており,主室に高さ3.4メートの本尊の如来座像がある。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト百科事典マイペディアについて | 情報

世界遺産情報の解説

石窟庵

石窟庵は、大韓民国慶州市の郊外にある仏教遺跡です。慶州の名刹仏国寺と同時代に築かれたとされる人工の石窟寺院で、本尊の釈迦如来像は花崗岩から掘り出されたもので約3メートルの高さがあります。威厳を備えた輝くばかりのその美しさは韓国仏教美術を代表する世界的な傑作品ともいわれています。本尊の周囲には釈迦の弟子像が、背後には十一面観音が浮き彫りになっており、通路の左右に彫られた仁王像や四天王像とともに本尊を守っています。1995年に世界遺産(文化遺産)に登録されました。

出典|KNT近畿日本ツーリスト(株)世界遺産情報について | 情報

世界大百科事典 第2版の解説

せっくつあん【石窟庵】

韓国,慶尚北道慶州市,仏国寺の背後の吐含山頂にある石窟寺。新羅景徳王10年(751)宰相金大城が仏国寺の付属石窟として建造したと伝える。自然の巨石を背にして花コウ岩を積み上げて築いた石窟で,内部は前室・扉道・主室の3室からなる。ドーム状に築き上げた主室には,本尊丈六釈迦像を安置し,周囲の構成は格狭間(こうざま)をもつ須弥壇上に,仏像の浮彫をパネル状に円形に並べ,上方ドーム下に10の仏龕(ぶつがん)を設け,本尊の後壁と天井には大蓮花を施す。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

世界の観光地名がわかる事典の解説

せっくつあん【石窟庵】

韓国南部のキョンサンプクト(慶尚北道)キョンジュ(慶州)市郊外のトハムサン(吐含山)の麓にある仏教遺跡。751年ごろに、新羅の宰相キムデソン(金大城)により仏国寺(ブルグクサ)とともに建立された。花崗岩(かこうがん)を組み合わせて人工的に作られた石窟で、高さ3.4mの如来坐像が安置されている、統一新羅時代の仏教美術の代表的な遺構である。李氏朝鮮時代の仏教弾圧で荒廃し忘れ去られてしまったが、20世紀初頭に偶然発見された。韓国の国宝第24号に指定されているほか、1995年に同じ吐含山にある仏国寺とともに、世界遺産(文化遺産)に登録されている。◇「ソックラム」とも読む。

出典|講談社世界の観光地名がわかる事典について | 情報

世界大百科事典内の石窟庵の言及

【新羅】より

… 三国時代の新羅の仏教文化は初め高句麗の,のちに百済の影響をうけながら,皇竜寺の伽藍址や芬皇寺石塔のように,覇気と調和美とをもつものであった。統一時代前半の文化は,雁鴨池(がんおうち),石窟庵,仏国寺などにみられる宗教的な情熱を秘めた貴族文化である。また,武烈王陵碑や聖徳大王神鐘の彫刻は,雄渾・華麗なこの時代の代表作である。…

※「石窟庵」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

石窟庵の関連キーワードキョンサンプク(慶尚北)道キョンジュ(慶州)市慶州(大韓民国)軍威石窟三尊仏花コウ(崗)岩石窟庵と仏国寺石造建築朝鮮美術朝鮮彫刻石仏

今日のキーワード

存亡の機

引き続き存在するかここで滅びてしまうかという非常に重大な時。存亡の秋(とき)。...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android

石窟庵の関連情報