日本歴史地名大系 「神奈川宿」の解説
神奈川宿
かながわじゆく
東海道の宿駅の一つ。
戦国時代末期と思われる年未詳九月六日の弥阿書状(県史三)の追而書に「神奈河より藤沢へ被罷立候砌、伝馬小々借預候者、可為満足候由」とあって、伝馬の借用を依頼している。慶長元年(一五九六)一〇月の石切伝馬手形(駅逓志料)には江戸から小田原までの宿名がみえ、そのなかに「かの川」があるから、戦国期以来の宿駅であった。
江戸幕府による宿設定は慶長六年正月の伝馬朱印状(武州古文書)が当宿宛のものと推定され、同月
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報