神州(読み)シンシュウ

デジタル大辞泉 「神州」の意味・読み・例文・類語

しん‐しゅう〔‐シウ〕【神州/神×洲】

神国日本自国を誇っていう。
中国で、自国の美称
神仙のいる所。
[類語](1日本大和やまと日の本八洲国やしまくに大八洲おおやしま秋津島敷島葦原あしはらの中つ国豊葦原とよあしはら瑞穂みずほの国和国わこく日東東海扶桑ふそう本邦本朝ジャパンジパング

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精選版 日本国語大辞典 「神州」の意味・読み・例文・類語

しん‐しゅう‥シウ【神州・神洲】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「しんじゅう」とも )
  2. 神国。とくに、日本で、自国を誇っていう。
    1. [初出の実例]「神州(シンジウ)五畿七道にわかれてより都鄙文言(ものいひ)に其土地そなはりて」(出典:浮世草子・諸道聴耳世間猿(1766)四)
    2. 「我は我邦を以て至尊の神洲と思ひしに」(出典:文明論之概略(1875)〈福沢諭吉〉三)
  3. 中国で、自国の美称。〔史記‐孟軻伝〕
  4. 神仙のいる所。仙洞。〔河図括地象〕

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普及版 字通 「神州」の読み・字形・画数・意味

【神州】しんしゆう

中つ国

字通「神」の項目を見る

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世界大百科事典(旧版)内の神州の言及

【神国思想】より

…もとは農耕儀礼などと結びついた素朴な信仰に根ざすものであったが,政治的統一が進み,他国・他民族への意識が生まれてくると,日本を他国よりもすぐれた国とする主張の拠り所となった。神国・神州といったことばは,直接排外的な思想に結びつくというものではなかったが,対外緊張が強まったときには,つねに日本中心の排外的な主張を支えるものとなった。 《日本書紀》の神功皇后紀に見える神国の語は,朝鮮半島に対する日本人の意識をあらわしており,神功皇后紀の記述は後世まで繰り返し持ち出された。…

※「神州」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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