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神権政治
しんけんせいじ
theocracy
主権が神にあるとされる政治体制
統治者が神とされることもあるが,多くは神の代理人・神の言葉の媒介者とされる。政治と宗教が分離していない未開社会に多くみられるが,文明社会でもすべての価値が宗教的価値に従属する場合がある。宗教改革期のジュネーヴでのカルヴァンの支配,アメリカ植民地時代のマサチュセッツなどが,近代における神権政治の例である。
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しんけん‐せいじ〔‐セイヂ〕【神権政治】
神の意を体し、神の代理者として僧侶または支配者によって行われる政治。神政。
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しんけんせいじ【神権政治 theocracy】
政治社会の支配の正統性が支配者の神性に基づいている体制をいう。その場合,直接の統治者が神とされていることもあるが,神の代理人,神の言葉の媒介者とみなされていることが多い。政治と宗教が未分化の原始社会,未開社会は,ほとんどが神権政治であるといえようが,文明社会においても宗教的価値が他の価値を圧倒している社会について用いられる。ヨセフスの描いたユダヤ社会が神権政治の原型だが,神権政治的な考え方は例えばプラトンの《法律》にもみられる。
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