神田岬(読み)かんだみさき

日本歴史地名大系 「神田岬」の解説

神田岬
かんだみさき

[現在地名]豊北町大字神田上 江尻上

ひびき灘に突き出した岬の突端で、西南海上には九州の山河を望み、北方にはつの島をながめる。

一名矢玉鼻やだまばなともいわれ、「水路志」に「室津観音崎の北約十海里なる低角也、此神田御崎より油谷湾の南角折紙鼻に至る海岸は屈曲多し」とあって、沿岸は大小無数の岩礁からなり、風雅な磯馴松が立ち並んで、風光に富む。

要衝であるところから、嘉永元年(一八四八)には幕府は砲台の増築を許可している。吉田松陰は嘉永二年の「廻浦紀略」に「特牛より船を発す。特牛より矢玉に至る迄、皆神田岬のあしを廻るに、嶮岨にして、賊列をなして登攀する事能はず」と記している。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「神田岬」の意味・わかりやすい解説

神田岬
かんだみさき

山口県北西端,響灘に臨む岬。別称矢玉鼻。下関市に属する。近海イカイワシの好漁場。沿岸ではアワビサザエ,ワカメがとれる。樹木の茂った低い岬で,西長門海岸県立自然公園に属する。

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