日本歴史地名大系 「神田遺跡」の解説
神田遺跡
かんだいせき
調査の結果、海水準変動と砂質海岸の形成過程が明らかになるとともに、縄文後期を中心とする文化相がとらえられた。二時期の海成層下に埋没している低い洪積段丘の端に貯蔵用の大形土壙九基が集まり、付近に家屋跡とみられる柱穴が群在している。この土壙は縄文中期末から後期初頭頃に掘られた遺構で、口径一・五ないし二メートル、深さ二メートル前後、断面は上縁部と底部の広いいわゆる臼状を呈し、床面に四ないし二個の細い支え柱風の柱穴をもつものもある。
神田遺跡
じんでんいせき
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報