出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
京都府木津川(きづがわ)市山城町神童寺(やましろちょうじんどうじ)にある真言(しんごん)宗智山(ちさん)派の寺。北吉野山(きたよしのさん)金剛蔵院(こんごうぞういん)と号する。本尊は蔵王権現(ざおうごんげん)。聖徳太子の創建と伝えられ、のち役行者(えんのぎょうじゃ)がきて金剛蔵王(ざおう)を感得して本尊とし神童教護国寺と称した。平安初期には興福寺の願安(がんあん)が再興して法相(ほっそう)・真言兼学の寺とした。治承(じしょう)年間(1177~1181)焼失し、のち源頼朝(よりとも)が再建したが、1331年(元弘1)兵火にかかり、1406年(応永13)ふたたび建立された。現本堂(権現堂、国重要文化財)はそのときのものである。寺宝に、愛染明王坐像(あいぜんみょうおうざぞう)、不動明王立像、阿弥陀如来(あみだにょらい)坐像、毘沙門天(びしゃもんてん)像(いずれも国重要文化財)など平安後期の彫刻がある。
[勝又俊教]
中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...