精選版 日本国語大辞典 「禅興寺」の意味・読み・例文・類語 ぜんこう‐じ【禅興寺】 神奈川県鎌倉市山ノ内にある臨済宗建長寺派の寺、明月院の前身。北条時頼の建立した最明寺を時宗の代に再興・改称した。関東十刹第一位として栄えたが江戸末期に荒廃し、現在は塔頭の明月院だけが残る。 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
日本歴史地名大系 「禅興寺」の解説 禅興寺ぜんこうじ 愛媛県:越智郡伯方町木浦村禅興寺[現在地名]伯方町木浦大深(おおみ)山にある。瑞祥山と号し、曹洞宗。本尊観世音菩薩。木浦(きのうら)の港近くの高台にあり展望がよく、門前には桜の並木があって伯方八景の一つに数えられる。開基は宮窪(みやのくぼ)村能島(のしま)城主村上掃部頭と伝えられている。万治三年(一六六〇)今治米屋町円光寺の一閑恩中が中興となり、同寺の末となった(伊予国越智郡地誌)。「木浦年代記」に、元禄一〇年(一六九七)観音堂完成、同一二年本堂完成とみえる。八世大宗は村民の尊敬が厚く、多くの逸話を残しているが、文化一四年(一八一七)寺地を拡大して現在の本堂・庫裏などを再建し、不動堂を建築し、天保元年(一八三〇)には山門を新築した。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報